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【政治部デスクの斜め書き】
前々から「舌先三寸の男」だとは思っていたが、さすがにあきれた。
いよいよ首相の座が見えてきた民主党の鳩山由紀夫代表のことである。
その発言のブレ方は、発言の「ブレ」を批判され続けてきた麻生太郎首相の比ではないではないか。
まず、インド洋での海上自衛隊の給油活動を継続するための新テロ対策特措法。
来年1月に期限切れとなるが、鳩山氏は7月29日、熊本県菊陽町で
「基本的に延長しないというのがわれわれの立場だ」と述べ、海上自衛隊を撤収させる考えを明言した。
この発言は二重の意味でブレている。そもそも民主党は新テロ対策特措法を「憲法違反だ」と言ってきたのではないか。
それならば、社民党の主張通り、即時撤退させなければ筋が通らない。
ところが、自民、公明両党が民主党の外交・安保路線の「不安」を訴え始めると、鳩山氏は17日に「外交は継続性が必要。
一気にやめるのは無謀な議論だ」と新テロ特措法の継続を示唆、現実路線への転換をアピールした。これを受けて、
岡田克也幹事長も24日に「必要な修正を加えて認めることもないとはいえない」と踏み込み、
党幹部も相次いで新テロ特別措置法の延長方針をほのめかした。
これに連立政権入りが内定している社民党の福島瑞穂党首が「民主党のブレは看過できない」と猛反発。
すると鳩山氏は態度を豹変(ひょうへん)させ、「延長しない」と明言したのだ。
8月2日20時21分配信 産経新聞
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衆院選マニフェストを発表した民主党の鳩山由紀夫代表(写真:産経新聞)
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