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★自民党・霞が関に操られるメディア 民主党マニフェスト批判の本当の理由
総選挙に向けた民主党のマニフェストが大手メディアから集中砲火を浴びている。
「財源が不透明だ」とか「ばらまきという点で他と変わらない」といった指摘が、
そうした批判のポイントだ。
しかし、こうした批判の本当の発信源は、実は政権の座を失いたくない自民党と、
その走狗と化した霞が関の各官庁だ。劣化する一方のメディアの多くが、
こうした批判の発信源やその意図を冷静に検証する作業を怠ったまま、敵役である
自民党の言い分に過ぎない民主党批判を垂れ流すという致命的失態を犯しているのである。
内容を見る限り、民主党のマニフェストは、批判されているほど悪くなどない。
むしろ、郵政3事業の民営化だけを唯一の公約に掲げて、郵政民営化さえ実現すれば
他の多くの改革も自動的に実現できるかのような幻想を抱かせた4年前の
小泉純一郎・自民党政権の無責任なマニフェストと比べると、鳩山由紀夫・民主党は
様々な問題に対する取り組み姿勢を易しく説明している。そのマニフェストは、
誠実で分かりやすい内容と言える。
とはいえ、このマニフェストとて十分とは言い難い。そこに抜け落ちている問題が
あるとすれば、何より、経済政策の具体性こそ、いの一番に指摘されるべきである。
というのは、産業ごとの競争力の回復・強化策がすっぽりと抜け落ちているばかりか、
郵政民営化では上場の凍結や4分社化の見直しまでは公約したものの、
その具体的な方向を何も示していないからである。(続く)
ダイヤモンド・オンライン 経済ジャーナリスト 町田徹の“眼”
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