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1日1回量の炭酸水素ナトリウム(重曹)服用によって慢性腎疾患の進行が
遅くなる可能性が、新しい研究によって明らかにされた。この知見は、
米国腎臓学会誌「Journal of the American Society of Nephrology」オンライン版に7月16日掲載された。
英ロイヤル・ロンドン病院のMagdi Yaqoob博士らによる今回の研究は、
代謝性アシドーシスを伴う進行慢性腎疾患患者134人が対象。代謝性アシドーシスは
炭酸水素ナトリウム濃度の低下を引き起こす。同氏らは、被験者を無作為に2群に割り付け、
1群に炭酸水素ナトリウムの小さな錠剤を1日1錠投与した。
研究の結果、炭酸水素ナトリウム投与群における腎機能低下速度は、
非投与群に比べて約3分の2遅かった。腎疾患の急速な進行は、炭酸水素ナトリウム投与群では9%、
非投与群では45%にみられた。また、炭酸水素ナトリウム投与群では、
栄養関連のいくつかの測定値が改善し、ナトリウム濃度が上昇したが、
高血圧に関連する障害はなく、透析を要する末期腎疾患(ESRD)が発現する可能性も低かった。
Yaqoob氏は「安価かつ簡便なこの方法は、経済、生活の質、臨床転帰に
有意な便益をもたらす可能性がある。慢性腎疾患患者における炭酸水素ナトリウム濃度減少は、
他の健康障害を引き起こしうる。炭酸水素ナトリウムなど治療薬は、適切に使用すれば、
非常に有効な場合がある」と述べている。
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