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民主党が27日発表した衆院選(8月18日公示、30日投票)のマニフェスト(政権公約)が
有権者の関心を集めている。東北の各陣営には「欲しい」「いつ配るのか」という問い合わせが
殺到し、立候補予定者らが対応に追われている。実物が各選挙区に届くのは週末の見通し。
各陣営は「もう少しお待ちを」とうれしい悲鳴を上げている。
宮城1区の前議員はマニフェストの発表後、街頭に立つたびに「マニフェストは配っていないのか」と
尋ねられる。事務所には十数件の電話があり、「見たい」と訪ねて来た人もいた。
党本部は28日、予定していた8月4日の配布開始を2日前倒し。各選挙区への発送作業を急ピッチで
進めている。
党ホームページ(HP)には全文掲載されているが、インターネットに不慣れな高齢者からの問い合わせが
多い。前議員は急きょ、公約概要と工程表を載せたビラの配布を決めた。
陣営幹部は「個別政策が大きく報道されたこともあり、関心が高い。民主党が政権を担えるかどうか
確かめよう、との意識もうかがえる」と受け止める。
宮城2区の新人も実物を待たず、白黒刷りの簡易ビラを徹夜で作り、29日に配り始めた。
自分のブログでは個別政策を詳しく解説する予定。「政権交代の言葉だけでなく、政策を浸透させる
選挙にしたい」と意気込む。
秋田1区の前議員事務所では28、29日の2日間で電話の問い合わせが40件を超えた。
「4年前の前回とは比較にならない反応。好機は逃せない」と陣営幹部。HPから全文印刷し、
100部をコピーして事務所入り口に積み上げた。
福島3区の前議員陣営には、子ども手当や農家への戸別所得補償など政策に対する突っ込んだ
質問も寄せられた。
陣営は「有権者の方が詳しいくらいだ。返答に四苦八苦しないよう万全の態勢を整えないと」と関心の
高さに冷や汗さえかいている。
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