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今月１２日に投開票された東京都議選で、息子の投票所入場券を使って、
民主党の候補者に２人分の投票をしたとして、警視庁都議選違反取締本部は２９日までに、
公選法違反（詐偽投票）の疑いで世田谷区の自由業の男性を書類送検した。
送検容疑は、世田谷区内の投票所で１２日夕、自分の入場券で民主党の候補者に投票した後、
いったん投票所の外に出て再び息子の入場券を提示して入場し、息子に成り済まして、
同じ民主党の候補に“２票目”を投じた疑い。
世田谷区選管によると、台帳などで生年月日を確認していたが、当時の受付の係員は
「見た目では分からなかった」と話したという。この投票所の責任者を担当した区職員が、
２度目の投票を終えた男性の顔を見て「確かさっきも来ていた」と不審に思い、
ピンク色の目立つシャツを着ていたことで確信し、投票所を出た男性を呼び止めた。
２度投票したことに関して男性も「息子の券で来たよ」と認めたため、その場で警視庁に通報し、
逮捕に至った。
男性は息子が投票しないことで「もったいないと思った」と話しており、
民主党の候補に投じたことについては「石原都知事のファンだけど、新銀行東京や
築地市場移転などの問題で嫌になったから」と供述。
市場移転先と指定されている豊洲からは深刻な土壌汚染が発覚しており、
１２日の都議選で第１党となった民主党が築地再整備案を都議会に提出するとしている。
また、世田谷区選管では「投票行動は性善説にもとづいていて、区民に不正はないと思いたい。
それだけに残念。今回は投票後に不正が分かったので、男性が民主党の候補に投じたといっても、
誰に投票したのか特定できない。よって、有効票としてカウントしている」と話した。
ソース：日刊スポーツ
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