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和歌山県新宮市の熊野速玉大社は、熊野三山の世界遺産登録を記念した創作神楽「神(かむ)なぎの舞」
を完成させた。8月2日に開く奉納特別大祭のお披露目に向け、巫女(みこ)ら4人が練習に励んでいる。
上野顕宮司は「聖地熊野にふさわしい神楽。今後、速玉大社のメーンの舞にしたい」と話している。
大社の神木で、平和の象徴とされるナギをテーマにした独自の神楽。上野宮司が、熊野の精神文化を
次世代に伝えようという思いから、後世まで受け継がれる神楽の創作を思い立った。
詩は土御門天皇の子、静仁親王が大社を参拝した際に詠んだ歌「なぎの葉に みがける露の はや玉を
むすぶの宮や ひかりそふら舞」。曲と振り付けは、上野宮司の母方の親類で、明治神宮で勤め、雅楽や
神楽も学んだ副島昌俊さん(東京都)が手掛けた。厳かな雰囲気の神楽で、巫女が、紅白の紙垂(しで)
や鈴が付いたナギの枝を手に、拍子や和琴、笛、ひちりきの演奏で舞う。
練習は今年2月から週に3日ペースで続けている。本番を間近に控え熱が入っている。
奉納特別大祭は8月2日午前10時から、大社の拝殿で営まれる。日本今様謌舞楽会(にほんいまよう
うたぶがっかい)による平安後期の流行歌「今様」の奉納もある。
大社ではこれまで、例大祭などで「浦安の舞」と「豊栄の舞」を奉納していたが、「神なぎの舞」が新たに
加わる。巫女の汐崎直子さん(24)は「神々をかしこむ心が込められた舞。見ている人に伝えられたらと
思う」と話している。
URLリンク(www.agara.co.jp)
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