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★自公連携が本格化 互いにジレンマ抱えつつ
自民党県連は２５日、衆院選に向け、県内４小選挙区の候補予定者の推薦を
公明党県本部に要請した。両党はこれまで「小選挙区は自民、比例は公明」として選挙協力を展開。
自民党は現有議席である岩手２区の死守が命題だが、麻生太郎政権への「逆風」の中、
自らの比例票固めも急務だ。一方、公明党は比例東北ブロックで前回より１議席増の２議席獲得を目指しており、
互いにジレンマを抱えながらの対応となる。
盛岡市の公明党県本部には、自民党県連の菊池勲会長、１～４区の候補予定者らが訪れ、
嶋貫尚公明党県本部副代表に推薦要請書を手渡した。同県本部は党本部に上申し、早ければ３０日にも推薦決定する見通し。
自民党県連の千葉伝幹事長は「各選挙区で支持をいただけるようお願いした。
比例では可能な限り応援する」とし、公明党県本部の米田誠幹事長は
「比例で２議席獲得のため、協力をお願いした」と語った。
両党は２００５年の前回衆院選でも協力し、公明は県内で５万７５３６票、東北全体で６２万票余の比例票を獲得。
しかし、２議席に一歩届かず、１議席の維持にとどまった。
同党の県内比例の最高得票は１９８６年参院選の５万８９２１票。
００年の連立政権以降、比例票の上積みが見えにくいため、
党内には「自公の選挙協力はギブ・アンド・ギブ」と皮肉る声もある。
今回は、県内で前回より７４００票余上積みした６万５千票の獲得が目標。
小野寺好代表は「政権与党の立場で、両党が補い合っていく。あと少しのところをお願いしたい」と増票に期待する。
一方、自民党も政権攻防の象徴とされる２区をはじめ、公明党との強固な選挙協力は小選挙区勝利に欠かせない。
だが、麻生政権の支持率低迷などで全国的に厳しい戦いが予想され、自らの比例票固めも迫られる。
千葉幹事長は「他党名を書いてほしいとお願いすることにはジレンマもある。
だが、協力する以上は、自公政権維持という目標を達成するために支持者に丁寧に説明するしかない」と話す。
岩手日報 URLﾘﾝｸ(www.iwate-np.co.jp)