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高校は無償化、文部科学省は「中央教育委員会」に縮小、現行の学習指導要領は廃止?民主党が
政権交代後に描く教育政策は、25日に明らかになった「教員免許更新制廃止」以外にも、マニフェスト
(政権公約)のベースとなる「民主党政策集INDEX2009」(23日公表)で数多くの“激変”が
示されている。昨年の政策集にはあった「教科書検定制度維持」も姿を消しており、学校教育の根幹が
揺さぶられ、事実上の文科省解体を盛り込む内容だ。
政策集では、現行の教育制度は抜本的に再構築。文科省は教育の全国基準の設定や予算・教職員の確保、
法整備などに役割を限定された中央教育委員会になる。
市町村では「教育行政の独立」の建前を覆し、首長を責任者に設定。学校は保護者や地域住民らによる
「学校理事会」が運営し、将来は教科書採択も学校理事会単位で行うよう、段階的に移行するとしている。
中央教育委員会がつくる学習指導要領は、教科ごとの内容を細部まで示した現行のものを大綱化し、
学習内容は地域や学校、学級で決められる。教育の地方分権からさらに“学校分権”まで突き進め、
民主党の支持母体、日教組の主張とも合うものになっている。
政策の目玉の一つが高校無償化で、「高校は希望者全入、公立校の授業料は無料、私立高生にも
年12~24万円程度を補助」と明記。
就学支援については文科省も24日に検討委員会を発足、来年度予算の概算要求に盛り込む意向だが、
財源問題から「年収350万円以下の低所得層」に支援対象が絞り込まれる可能性が高いという。
昨年の政策集にあったのに今年消えた記述もある。教科書検定制度について昨年は「普通教育に対する
国の責任の一貫として、制度を維持する」と明記したが、今年は採択地域の細分化について触れただけで、
制度に言及していない。
教育関係者は「検定制度の廃止を求める社民党に、連立を意識して配慮したのでは」と指摘している。
▽Yahoo!ニュース(産経新聞)
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