09/07/26 20:59:43 0 BE:617258636-PLT(12225)
借金を返すために、子どもを売るか自分の腎臓を売るか―パキスタン農村部の貧困層の間で、
経済的に追い込まれ、厳しい選択を迫られる人々が後を絶たない。同国では最近、
臓器売買を禁止する法律が成立したが、腎臓移植は法の抜け穴をくぐって続けられている。
モハメド・イクバルさん(50)は地主から借金の返済を迫られ、腎臓の提供を決意したばかりだ。
すでに手術に備えた検査も済ませた。これで10―15万円を工面することができる。
農場で働くラブ・ナワスさんは、約1年前に腎臓の摘出手術を受けた。結婚式の費用から
妻と子ども6人の医療費まで、地主から借金を重ねた結果、「妻子を売るか、
腎臓を売るか」の選択を強いられたという。
「子どもたちを売り飛ばすくらいなら、腎臓を売るほうがましだった。金を返すためには
ほかに道がなかった」と、ナワスさんは振り返る。腹部から背中にかけて、30センチほどの
傷跡が残った。体力が落ち、手術前と同じ働き方はできなくなった。農場周辺の村には
同じような傷跡を持つ人々がいくらでもいると、ナワスさんは語る。
パキスタンはこれまで、臓器売買が横行する「臓器の市場」として知られていた。
年間2000件の移植手術が行われ、このうち1500件は受け手が外国人。
手術を目的に同国を訪れる患者は、「移植客」とも呼ばれた。07年には臓器売買が
法律で禁止されたものの、実態に大きな変化はない。ナワスさんが手術を受けたのも、
禁止法の施行後だった。
ナワスさんは、手術を受けたラワルピンディ市内の病院にCNN取材班を案内。
医師に手術記録の開示を求めたが、「記録は患者が退院したら破棄することになっている」と
断られた。病院側はCNNの取材に、「法律には従っている。当院は腎臓提供者と
移植を受ける患者との仲介には一切かかわっていない」と繰り返すばかりだった。
*+*+ CNN 2009/07/26[20:58] +*+*
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