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★タスポ履歴を検察に提供
たばこ自動販売機の成人識別カード「タスポ」を発行する日本たばこ協会(東京)が、
特定の個人が自販機を利用した日時や場所などの履歴情報を検察当局に任意で
提供していたことが25日、関係者の話や内部資料で分かった。行方の分からなかった
罰金未納者の所在地特定につながったケースもあった。
クレジットカードや携帯電話の使用履歴はこれまでも捜査当局に使われてきたが、
タスポ情報の利用が明らかになるのは初めてとみられる。
刑事訴訟法に基づく照会に回答した形となっているが、タスポの利用者は通常、
想定していない事態だけに、個人情報保護の観点から「どんな情報を第三者に
提供するのか、本人に明らかにすべきではないか」と、疑問の声も出ている。
日本たばこ協会は、共同通信の取材に事実関係を認め、「法に基づく要請には
必要に応じて渡さざるを得ない。情報提供については会員規約で同意を得ていると
認識している」と説明している。
関係者の話などによると、協会は求められた個人の生年月日や住所、電話番号、
カード発行日などのほか、たばこ購入の日時や利用した自販機の所在地を一覧表に
して提供。免許証など顔写真付き身分証明書の写しが添付された申込書のコピーを
渡した事例もあった。
タスポの情報は、カード使用者がいつ、どこでたばこを購入したかという蓄積された
履歴を見れば、生活拠点や行動パターンをある程度把握できるのが特徴。
さいたま地検の場合、ある罰金未納者が、特定の自販機を何回も利用した購入歴から
活動エリアを絞り込み、うち1台の自販機が、ある会社の関連敷地内に設置されていたことも
判明。未納者が派遣社員としてその会社に勤めていたことを突き止めたという。
(>>2以降に続きます)
(2009年7月26日02時56分 スポーツ報知)
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