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都議選惨敗を受け、先週末、石原ワンマン都知事が築地市場の移転問題を再考しても
いいと言い出した。都議会で第1党になった民主党に「それなりの礼を尽くすのは心得
ている」と語り、専門家を交えて現地での再整備を検討すると、珍しく謙虚だ。
(中略)
「それにしても、石原知事が早々に柔軟な姿勢を見せたのは不思議です。たぶん、築地
移転の再考を持ち出すことで、民主党の関心を他の問題からそらそうと先手を打ったの
でしょう」
こう指摘するのは、ジャーナリストの小林佳樹氏だ。都議選で争点になったのは、移
転問題に加えて、新銀行東京、外環道建設、都立病院の統廃合など石原知事にとっては
都合の悪いことばかりだった。
「外環道の完成は2020年なのに、2016年のオリンピック招致のためとウソをつ
いたり、追加増資分を合わせて1400億円規模の都税を使いながら大赤字が続く新銀
行の責任問題もある。民主党ら“与党”が都政の問題を洗いざらい追及したら、知事は
サンドバッグ状態になる。それは最悪だから、都民の関心が高い移転問題に目を向けさ
せようと考えたのではないでしょうか」(前出の小林佳樹氏)
新銀行問題では、身内の口利き疑惑もある。容疑は底ナシだ。だから、石原は「築地
市場移転問題の方で折れるから、深追いしないで」というわけなのだろう。しかし、市
場移転は豊洲の土壌浄化費用だけで586億円もの都税を注ぎ込むことになる。中止を
決めるのはいいが、これまで強引に推し進めてきた石原の罪は重い。私財くらい投げ出
さないと都民は納得しないゾ。
(日刊ゲンダイ2009年7月21日掲載)
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