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みどり市大間々町高津戸の渡良瀬川に架かる「はねたき橋」。高津戸峡の景観が見渡せる
観光名所の一方で、飛び降り自殺の多い場所としても知られる。市は今年度、自殺抑制の
ために橋の欄干を45センチかさ上げして1メートル55センチにする工事を予算化した。
しかし市議会から「景観を損ねるのでは」「ほかの対策も検討を」などの要望が続出。
工事は観光シーズン終了後の冬期間に行う予定だが、自殺防止と景観維持をどのように
両立させるか、市担当者は設計見直しに頭を悩ませている。
はねたき橋は1994年3月に完成した全長125メートルの歩道橋。市などによると
2002年以降、同橋からの飛び降り自殺者は分かっているだけで10人。高津戸峡全体では
23人に上るという。
市は大間々署の要望を受け、昨年度から自殺抑制策を本格的に検討。気持ちを静める効果が
あるとされる青を橋の照明に使うなどしたが、その後も自殺が後を絶たなかったという。
これを受け市は景観への配慮から消極的だった欄干のかさ上げを決意。6月市議会で
可決された補正予算に橋の塗り替え工事とともに設置費約600万円を計上した。
自殺者は岩を避けて水のある部分に飛び込む傾向があることから、欄干かさ上げは
水流の真上に当たる橋中央部分の32メートル間に限定。現状の欄干の上に、
新たな欄干を継ぎ足す形状とした。
しかし市議会の担当常任委員会では議員から「景観を損ねないような配慮を」
「他の自殺抑制策も検討を」「欄干によじのぼれないような設計を」などと設計見直しを
求める意見が続出した。
これを受けて市は設計を再検討。観光客がピークを迎える紅葉シーズン終了後の
工事着手に向け、欄干かさ上げの設計見直しと新たな自殺抑制策の検討を進めている。
*+*+ Web kiryutimes 2009/07/23[17:54] +*+*
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