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・21日の衆院解散を控えて、与野党の幹事長・書記局長は19日、NHKや民放の討論番組に相次いで出演し、
衆院選の前哨戦を繰り広げた。
「なんで増税になるんですか。説明してくださいよ!」
テレビ朝日の報道番組で、岡田氏はいらだちを隠さなかった。司会者に、民主党が目玉政策に掲げる
「子ども手当」(月額2万6000円)について、(1)子供が2人いれば負担減になるが、1人の場合は増税になる
(2)2人以上子供がいる家庭は2割しかない-と執拗に追及されたからだ。
与党側も「ここぞ」とばかりに攻撃した。公明党の北側一雄幹事長は「民主党は配偶者控除、扶養控除を
廃止し、財源にすると言っている」と指摘、自民党の細田博之幹事長は「詰めが甘いんですよ、詰めが甘い」と
あざけった。最後は岡田氏も「限られた予算を何に使うかが大切だ。一部が負担増になるのは当然だ」と、
子供がいない家庭に限り負担増となることを認めざるを得なかった。
ほかのテーマでも岡田氏はことごとく矢面に立たされた。
民主党が国家公務員の人件費1兆1000億円削減を新たな財源として掲げていることについて、共産、
社民両党も「簡単に議論できるものではない」(重野安正社民党幹事長)と批判。嬉しくない与党扱いに
岡田氏はほぞをかんだ。
数カ月後の国会の「予行演習」と言える場面も。鳩山由紀夫民主党代表の政治資金収支報告書の
虚偽記載問題について、自民、公明、共産、社民の各党が「鳩山氏は説明責任を果たしていない」との
足並みを揃えて批判。北側氏は「明確に政治資金規正法の虚偽記載罪だ。政権交代になったら
鳩山首相だが毎日予算委員会がある。とてもじゃないけど持ちません」と早くも“倒閣”を宣言した。
ただ、攻撃されたとはいえ、衆院選での民主党の優勢は変わりそうもない。
細田氏が「民主党はバックに組合もいる。今までの(政権の)あり方を完全否定してバラ色のことを
言うが疑問だ」と攻撃すると、岡田氏は余裕たっぷりでこう言い放った。
「(自民党は)もう今や、立派な野党ですね!」(一部略)
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