09/07/19 15:41:32 SdrS+/GT0
俺は、民主党は嫌いだが(労組が支持母体だから)、この政策に関しては
支持する。少子化対策としては久しぶりのヒット性の政策だろ。
たとえば、子持ち夫婦と子なし夫婦(DINKS)の二組しかいないと
する。子持ち夫婦は子供を育てるために、子育ての間、子供に投資をする。
で、子供が成長して成人になったとき、その子供は年金を納める。
その年金は、子持ち(だった)夫婦と子なし夫婦の4人に配られる。
つまり、子なし夫婦は子育て時にかかる経費を全く払わずとも年金を
貰えるわけで、それはただ乗り(フリーライド)となる。これが
公平な制度と言えるだろうか?
このような制度のもとでは、新婚夫婦に子を持つ誘因(インセンティブ)が
働かない。むしろ、子を持たず、子育ての手間を回避して、他人が育てた
子供にただ乗りし、年金を掠め取った方が得になる。そしてすべての新婚夫婦が
そう考え出せば、その国には新生児は生まれないことになる。結果、年金は
破綻する。
もちろん上の例は極端な例だが、今の日本でも同じことが言えるのではないか?
少なくとも現状では、新婚夫婦に子を持つ誘因が不足していることは確か。
子なし夫婦(DINKS)が、経済的に見れば一番お得なのは少し賢い
夫婦であれば誰でも知っていること。子育ての手間は回避して、老齢に
なった時に年金制度にただ乗り(つまり他人の子供にただ乗り)。
民主党の今回の案は、この不公平さを是正する方向にあるわけで、この点は
評価できる。DINKSにただ乗りをさせないという方向性は正しい。