09/07/19 14:04:12 0
北海道大雪山系トムラウシ山(2141メートル)の遭難事故をめぐり、パーティーのツアー客5人
が悪天候や疲労で歩行困難となった山頂付近では同行したガイドらの携帯電話が通じる状態だったにも
かかわらず、救助要請がないままツアーが続行されていたことが北海道警への取材でわかった。
ツアーでは予備日は設定されていなかったといい、道警は、ガイドらが行程の遂行を優先して安全配慮
を怠っていなかったか、危険性の認識があったか、旅行社側の指導や管理に問題がなかったかについて
慎重に調べる方針だ。
主催したアミューズトラベルによると、遭難したツアーはトムラウシ山や旭岳などを2泊3日で縦走する
「やや健脚コース」。道警などによると、パーティーは遭難時、50~60代の客15人とガイド3人と
いう構成だった。ガイドのうち2人は今回のコースは初めてだったという。
一行は16日午前5時半ごろ、宿泊していた避難小屋を出発した。昼前には山頂に近い北沼付近で
女性1人が低体温症で歩行困難となり、ガイド1人が付き添うことに。さらに男女4人も進めなくなり、
別のガイド1人が付き添った。このため、北沼付近には客5人、ガイド2人の計7人が野営することに
なったという。
7人が残った場所では携帯電話は通話可能だったというが、この時点では救助要請をせず、ガイド1人と
客10人の計11人がツアーを続行。11人はその後分裂し、5合目の「前トム平」ではガイドのそばに
客は2人だけになったという。このガイドが携帯電話から110番通報したのは、北沼付近を離れてから
約4時間後の午後3時54分だった。
(>>2以降に続く)
▽朝日新聞
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