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★自民公約づくりは非公開…「反麻生」結集恐れ?
自民党が次期衆院選の政権公約(マニフェスト)の骨子を明らかにしないまま、21
日の衆院解散を迎えようとしている。
作成過程も非公開で、麻生首相に批判的な中堅・若手議員は秘密主義だとして執行部
への反発を強めている。しびれを切らして党とは別の独自の公約を掲げようとする議員
の動きもあり、党内の不協和音はますます大きくなっている。
自民党のマニフェストは、公約作成プロジェクトチーム(PT)座長で首相に近い菅
義偉選挙対策副委員長のほか、園田博之政調会長代理、石原伸晃幹事長代理ら「インナ
ー」と呼ばれる5人が、6月中旬から秘密裏に会合を重ねて原案の作成を進めてきた。
17日にPTと公約作成委員会(委員長・細田幹事長)の合同会議が初めて開かれ7
0項目の政策を盛り込んだ原案が提示されたが、批判が続出。「検討」「調整」「原
則」などの文字が並び、財源や政策実現までの工程表も示されていなかったためだ。
笹川総務会長は「『検討』とか『原則』などの言葉は使うな。やるならやると書
け」、尾辻参院議員会長も「役所言葉ばかりで、とてもマニフェストとは言えない。も
っと強い表現で書いた方がいい」と厳しく注文をつけた。
菅氏は幹部一任を取りつけようとしたが、尾辻氏らは頑として認めなかった。 執行
部がマニフェストの公開に及び腰なのは「麻生降ろし」が沈静化する前に内容を示せ
ば、「あれが足りない、これを入れろと批判が続出し、党内のドタバタに、火に油を注
ぐ」(幹部)と考えているためだ。解散後の24日にも政調審議会、総務会で党内の了
承手続きを行ったうえで、内容を公表する予定だが、これが「最初で最後の平場の議論
になる」(中堅)と見られている。「反麻生」勢力がマニフェスト反対で結集しないよ
う、解散後の日程を組み立てたと見る向きもある。
(続く)
■ソース(読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)