09/07/19 20:58:41 PP/hY47c0
15年前ぐらいから景気対策と称して大変な額の浪費をしてきたわけで、この間に政府債務は600兆ぐらい増えている。
しかし今年の名目GDPは15年前よりも少ないだろう。
これはなぜかというと政府の債務というのは本来民間の市場で運営される資金を奪っているようなもので、
それらの債務分の資金が民間市場で投資されていたならば、株価の上昇や金利の下落といった投資を促進して
景気を浮揚させる効果があったものを、政府債務の増加により金利の上昇や民間投資の抑制(貸し渋り、貸しはがし)
や通貨高(90年代の異常な円高)将来の増税を見込んで消費を控えるなど、むしろ民間の投資や消費を抑制してきた
ことによる。
また政府が支出を増やしても、もともと所得水準が高く収入のうち消費に回す額が少ない層の所得の上昇や
ゾンビ企業の延命など社会効率を低下させる結果にしかならなかった。
政府が投資をすればその分経済的に見返りがあるというのは、せいぜい昭和の潜在的成長率が高いときまでの
話で90年代以降は政府の投資はその分の政府債務の増加、財政破綻リスクの増大といった効果しかもたらさなく
なっている。