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パンやパスタ、ピザ生地などが手軽に作れる「ホームベーカリー」が人気だ。自宅で香ばしい焼きたてのパンが味わえ、
レシピを工夫すれば、「我が家の特製パン」もできる。不景気を背景に極力、外食などを避ける「巣ごもり消費」を
象徴した商品ともいえそうだ。（経済部 香取直武）
ホームベーカリーは、強力粉や水、酵母などの材料を入れるだけで、「ねり」、「発酵」、
「焼き」までの工程を自動でこなしてくれる。食パン１斤の焼き時間は、おおむね４時間前後で、
「早焼き機能」のある機種なら約２時間。材料費は百数十円程度という。
タイマー機能を使えば、朝食に合わせて焼きたても味わえるし、レシピを工夫すれば、食パン以外にも、
レーズンパンなどのアレンジもできる。機種によっては、パンだけでなく、ケーキやうどん、
パスタ生地、もちなども作れる。
レシピは各社のホームページでも紹介されている。
パナソニックの「ベーカリー倶楽部」では、「ココアクッキーケーキ」「紅茶レーズンパン」など、
約２００種類を掲載して利用者の創作意欲をくすぐる。
ホームベーカリーは１９８７年に松下電器産業（現パナソニック）が１号機を登場させ、現在も国内シェア
（市場占有率）の８割を握る。最近は食への安全意識の高まりを受けて販売台数が拡大しており、
同社によると、業界全体の販売台数は０５年度の約１８万台から０８年度は約３５万台に増えた。
消費者の節約志向も追い風になり、０９年度は５０万台の販売を予測している。
ところで、ホームベーカリーのテレビＣＭは、ほとんど見ないが、商品グループの高沼朋香主事は
「主婦の間の口コミや、自分の作ったパンを紹介するブログなどを通じて人気が広がっている」と説明している。
（2009年7月13日 読売新聞）
URLﾘﾝｸ(www.yomiuri.co.jp)
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