09/07/12 21:45:46 0
岡谷のカノラホールが映画上映の使用許可を取り消し 7月12日(日)
岡谷市文化会館(カノラホール)で12日に上映が予定されていた映画「天皇伝説」と「ノモンハン」に
ついて、同館は抗議活動が予想されるなどとして11日、上映のための使用許可を取り消した。
上映を計画した映画監督は同日、「表現の自由、集会の自由を侵害する」などとして同館指定
管理者の市振興公社を相手に、許可取り消し処分の執行停止の申し立てと、処分の取り消しを
求める訴えを長野地裁に起こした。
提訴した映画監督の渡辺文樹さん(56)=福島県二本松市=によると、両作品とも天皇制がテーマ。
12日は同館で高校吹奏楽部の演奏会などが予定され、同館側は上映反対団体の抗議などが
あった場合、安全上の問題が起きる恐れがあるとし、市と協議の上で許可を取り消した。原告側が
市内に張った上映案内ポスターが県屋外広告物条例に違反するとして市が撤去を指導したが、
従わなかったことも理由としている。市振興公社の武居久理事長は「取り消しは市民の安全を
考えると苦渋の選択であり、やむをえない」としている。
同館によると、6月10日に提出された使用申請書に映画名の記載はなかった。市内などに
映画のポスターが張られて以降、「こういう映画の上映にも貸すのか」といった抗議の電話があったという。
渡辺さんは取材に対し「会場側は、抗議活動が予想されるのなら警備などの対策を取るべきだ」と
している。
「天皇伝説」の上映をめぐっては横浜市中区や仙台市などの施設でも使用許可が取り消され、
渡辺さんが提訴している。県内では14日に松本市中央公民館、19日に長野市の県民文化会館
(ホクト文化ホール)で上映会を予定。両館とも現時点で許可に変更はないとしている。
信濃毎日新聞 7月12日(日)
URLリンク(www.shinmai.co.jp)