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★足元見られ成果乏しく=麻生首相、帰国後に試練-ラクイラサミット
イタリア訪問中の麻生太郎首相は10日、初の主要国首脳会議(サミット)出席など
一連の外交日程を終えた。大幅に低下した自身の求心力を回復させるべく、
存在感発揮に努めたが、目立った成果はなかった。
12日の東京都議選の結果次第では自民党内で「麻生降ろし」の動きが
一気に広がりかねず、帰国後の首相を大きな試練が待ち受ける。
「地球温暖化防止の枠組みに参加する国に、省エネ技術の協力を積極的に行っていく」。
首相は9日に開かれた主要8カ国(G8)と中国など新興国による
主要経済国フォーラム(MEF)で、温室効果ガス排出量を2050年までに半減させる
長期目標を受け入れるよう訴えた。しかし、新興国側の抵抗は強く、合意には至らなかった。
「一番影響を受ける日本がリードする」(同行筋)。首相は、北朝鮮の核・ミサイル問題が
主要議題となった8日の政治討議に並々ならぬ決意で臨んだ。
5月の核実験実施などについて先頭を切って「国際社会の声を無視するもので、
断固とした立場で臨むべきだ」と主張、他の首脳から賛同を得た。
ただ、北朝鮮の行為を「最も強い表現で非難する」とした政治宣言の文言は、
6月のG8外相会合の声明からほとんど変わらなかった。
首相の意気込みが空回りしたのは、個別会談も同じ。
9日のメドベージェフ・ロシア大統領との会談では、北方領土問題で「新たな提案」は示されず、
話し合い継続を約束しただけの「ゼロ回答」(外務省幹部)。
オバマ米大統領との「会談」も一応実現したが、G8首脳による政治討議を挟んで、
15分と10分ずつの「細切れ」。米側は「(非公式の)議論」として発表した。
「昨年の洞爺湖サミットより前進は明らかだ」「G8として力強いメッセージを出せた」。
首相は閉幕を受けた10日の記者会見で、温暖化対策や北朝鮮問題について、こう強調した。
しかし、各国の対応が素っ気なかったのは、次期衆院選を控え、
逆風にさらされる「麻生自民党」の現状と無関係とは言えない。
外務省幹部は「各国は日本の政治情勢をよく理解している。足元を見られた」と冷静に分析した。
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