09/07/09 17:57:18 0
読者がイメージする取材記者とはどのようなものだろうか。取材手帳を片手に、
靴底を減らしてコツコツとネタを集め、記事を書いているといったものだろうか。
確かに、そういう記者は少なくない。が、株式市場の様子を伝える記事の場合は、
こうしたイメージとは全く別の世界で記事が構成されているのだ。
「レクチャー(レク)とクイックだけでしのげるから、このクラブは楽」―。
筆者が東証の兜記者倶楽部に在籍していたころ、臨席の民放テレビ記者が臆面もなく言い放った。
レクとは、1日に2度、記者クラブ近くの会議室で開催される某証券会社の専門家による
市況解説のこと。クイックとは、日本経済新聞の速報メディア、日経クイックが配信する市況記事だ。
定例レクは、夕刊に間に合う午前10時からの20分間と昼のテレビニュースに合わせた午前11時半前後、
そして東証の大引け前(15時)に開催される。その日、なぜに株価が上げているのか、
あるいは下げているのかが簡潔に語られる。このほか、株価指数の節目、例えば何カ月ぶり、
または何年ぶりの記録となる、などの記事を構成するのに不可欠な要素を、専門家が懇切丁寧に教えてくれるのだ。
また記者クラブの共有スペースには、日経クイックの端末が設置されており、自由に閲覧が可能。
先の民放記者の言う「レクとクイックでしのげる」という理由はここにある。
筆者も同レクに大変お世話になったクチであり、レク自体を批判するつもりは毛頭ない。
問題なのは、レク情報のみで記事を書く記者が大半だということだ。
すなわち、どのメディアを見ても(読んでも)、同じトーンの原稿ばかりで、金太郎飴記事なわけだ。
以下ソース
URLリンク(bizmakoto.jp)
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