09/07/09 12:39:54 0EIDr0zv0
>>9
部外者の先入観以外の真面目な回答を。
正直なところ、暴対法以降も以前も、暴力団とされている組織やそれに属する個人の
主な「業務」というのは、【仲裁】なの。
普通に社会生活をしていると、「どちらも正しいけど引っ込みが付かない揉め事」とか、
「面倒な人がごねていて進まない案件」というのに出くわしたりするよね。
双方が対等な立場や、もしくは双方が意固地になってしまうと、一切物事が進まなくなる。
つまり、【困った状態】が生まれる。
そこに暴力団＝ヤクザの業務が発生する。多くの場合はどちらか一方が「依頼」をする形になるんだけど、
「まあまあ、ここは互いに仲良くやろうや」
「俺の顔を立ててくれや」
てな感じで、場を取りなすわけだ。暴力団としての「仕事」はこれ一番多い。
総会屋とか、取り立てとか、見回りなんかも、広義ではここに入る。
つまり、法で身分が保障されていない仲介業とも言える。
でも、一方がヤクザを駆り出して、もう一方もヤクザを駆り出すと戦争になっちゃうから、
特定の地域（管轄）ごとに、縄張りがあるわけで、その縄張りの中の揉め事は、
担当管区のヤクザが取り仕切る、ということになる。だから全国規模のネットワークと地域密着がリンクしてるわけね。
もちろん、それは公的に認められた担当管区ではないから、新興勢力との縄張りの奪い合いもあるし、
外国人勢力（チャイニーズマフィア）との戦争もある。それらを力で解決するから暴力団。
もっとも、末端の構成員の多くは、それぞれが堅気の仕事を持ってマジメに働いているよ。
仲裁の仕事はいつもあるわけではないし、それだけで食える人間も多くはない。
いつも事務所にごろごろして、見回りだけして、ハジキ撃ち合いってのはテレビの見過ぎだ。
薬に手を出したら掴まっちゃう。大多数のヤクザはささやかなもんよ？