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★<スコープ>自民 鳩山攻撃に血眼
・自民党は7日、鳩山由紀夫民主党代表の個人献金問題にからみ、鳩山氏の参考人招致など追及方策を
相次いでぶち上げた。東京都議選(12日投開票)や次期衆院選が迫る中、党勢を回復する策が、ほとんど
見当たらない自民党。数少ない攻撃材料として、民主党の失点追及に血眼になっている。(清水俊介)
「お聞きしたい問題が山とある。塹壕に閉じこもっていないで、国会で明らかにしていく態度をお願いしたい」。
自民党の村田吉隆国対筆頭副委員長は七日の記者会見で、鳩山氏に国会での説明を求めた。
同党は七日の国対幹部会合で、衆院政治倫理・公選法改正特別委員会で十日に鳩山氏の参考人招致議決を
目指す方針で一致。同時に、衆院予算委員会の与野党筆頭理事による協議で、十五日に「政治とカネ」の
集中審議を要求した。さらに参院国家基本政策委員会の自民党理事は民主党理事に対し、十五日に
麻生首相と鳩山氏による党首討論を開催することも提案した。
しかし、いずれの要求も民主党が簡単に応じるはずはない。
公明党も鳩山氏の招致には前向きだが「全会一致が前提」の慣例を踏襲することは崩していない。
鳩山氏招致を強行した場合、民主党が、公明党の支持母体・創価学会に損害賠償請求訴訟を起こした
矢野絢也元同党委員長の参院招致をちらつかせているのも背景にある。民主党は、自民党側に対しても
献金問題が指摘される与謝野馨財務相、二階俊博経済産業相らの“報復招致”を予告している。
自民党側も、慣例を破ってまで十日の招致の議決を強行するのは難しいことは理解している。矢継ぎ早な
要求をする真の狙いは、民主党が政治とカネをめぐり「内に甘く、外に厳しい」(大島理森自民党国対委員長)
との後ろ向き姿勢を印象づけることにあるようだ。
与党は一日に鳩山氏の献金問題追及プロジェクトチームを立ち上げて以降、連日のように会議を開き、
問題点を記者会見で発表。各世論調査で「次の首相」として期待値がなかなか下がらない鳩山氏の
疑惑探しに躍起だ。
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