09/07/08 06:45:26 0
(>>1のつづき)
「安保面でも国会は混乱そのものです。政界再編成が達せられるまでには多くの年月がかかります。
こんどの選挙で民主党が勝っても、この政党が実際になにをするのか、分かりません。公約どおりならば
在日米軍の地位協定をも見直すというのですが、現実に何をするのか、不明であり、混乱が予測
されます」
これまた日本は混乱の最中にあり、全体としてその比重を落としていくことは確実だというような
発言である。日本沈没という展望のほのめかしともいえようか。
カルダー氏の証言も日本の混乱を予告していた。
「日本のいまの混乱した政治状況をみると、どうしても政治の変化も政策の変化も、長い時間が
かかることが明白です。政界が再編成され、政治や政策の混乱や錯綜が正常にもどるまでには、
多くの年数がかかります」
アレクサンダー氏の証言も日本の混乱をはるかに越えて、国力の縮小、つまりは沈下や沈没の
展望をもっとあらわに指し示していた。
「日本の人口は年老い、縮小しています。日本国民の世界でも最低の出生率、最長の寿命は
幼児の数が減り、高齢者が人口全体でより大きな比率を占めることを意味します。2040年には
日本の人口は現在よりも15%少なく、1973年の水準へと下がるでしょう。予見しうる将来、日本の
経済は世界各国の中でも第三位と第四位とかに留まるでしょう」
要するに、日本はそう遠くない将来、経済面でも世界第二位という座を失うことになる、というのだ。
こうした日本のパワーの縮小が日米関係でも「日本の沈没」として映ってもふしぎはないだろう。
この議会公聴会で発言した議員たちや、証人たちはみな日本がそのような沈没をしてはならない、
という意見を強調していた。日本は米国にとっての超重要なパートナーに留まるべきだとも提言
していた。だがそんなレトリックとは対照的に、いまの米国には「ジャパン・パッシング」や「ジャパン・
シンキング」の流れがどうも目立つのである。(以上、抜粋。本文はかなり長文です)