09/07/07 22:42:49 78zuajdE0
続き
九〇年十月四日に「ウラウス・リゾート」の地鎮祭が行われ、鳩山氏は来賓として出席した。スピーチでは、この計画を
スタートさせた故人の前町長の名前を呼び、「天国で聞いていますか」などと言いながら、三十分近い挨拶をした。すいぶ
ん芝居がかっているなと思ったが、出席者の中には感動していた人もいたようだ。
しかし、かれの貢献はこの程度のものだった。道庁や関係省庁に電話を一本入れるとか、あちこちで「ウラウス・リゾー
ト」の話をして宣伝するとかくらいはして欲しかったのに、彼が何かをしたという記憶はほとんどない。
それどころか、鳩山氏は別の頼み事を持ち込んできた。
九〇年の夏、着工を前にジョイント・ベンチャー(JV)の選定をしている時期だった。「ヒモをつけてくれませんか」ー要
するに彼が懇意にしている地元の建設会社をなんとかJVに加えてくれというのだ。
札幌のススキノにある「サマロ」というクラブで会った時、あまりに身勝手さに私の怒りが爆発し、彼を怒鳴りつけた。
「何もしていないのに、また頼み事か。図々しいにもほどがある。やらずぼったくりじゃないか!」
彼は「申し訳ありません」とテーブルに頭をつけて謝った。「花田さんえらいのね」と、横にいたホステスが後で言って
いたが、この店の社長も現場を目撃している。
私は最後は鳩山氏の頼みを聞いてあげたが、地元の建設会社を無理矢理JVに押し込むやり方は、「土建政治屋」のやり口
そのもので、彼が批判する利益誘導政治の最たるものではないだろうか。
月刊誌『新潮45』3月号 特別手記 仮面政治家「鳩山由紀夫」に渡した「五千万円のヤミ献金」より
この手記のK秘書が多分、会計担当者の勝場啓二 氏。