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2009年7月7日 中国新疆暴動 流血の民族抗争避けよ: 東京新聞: 社説・コラム(TOKYO Web)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
中国新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで起きた暴動で百人以上が死亡した。漢民族へのウイグル族の反発が原因という。
中国政府は自制した対応で報復の応酬が広がるのを防がなければならない。
五日夜、市内の広場や商店街、道路などで少数民族のウイグル族がデモを始め、警察の規制に反撃して暴動に発展したようだ。
死者の多くは漢民族とされるが、ウイグル族も警察の取り締まりで死亡したとの情報もある。
六月下旬に広東省の玩具工場で、ウイグル族労働者が女性を暴行したという疑いが広がり、漢民族がウイグル族を襲い二人が死亡する事件が起きた。
同自治区当局者は「独立派が広東の事件を利用し、破壊行為を呼び掛けた」と非難している。
中国北西部の同自治区はイスラム教徒がほとんどを占めるトルコ系のウイグル族が数多く住む。
十八世紀に清朝の版図に入ったが、二十世紀に「東トルキスタン」建国を目指す独立運動が盛んになった。共産党政権の下でも、独立や自治拡大を目指す複数の組織が国内外で活動を続けている。
一部の過激派は、中国だけでなく米国も国際テロ組織アルカイダとつながりがあるとみている。
これまでも同自治区では独立派によるとされるテロや爆弾事件が、たびたび起きている。
北京五輪直前の昨年八月、カシュガルでウイグル族の男二人が警察部隊にダンプで突っ込み十七人を殺害した事件は記憶に新しい。
同自治区当局は「生きるか死ぬかの命懸けの闘争」(王楽泉党書記)と徹底した対決姿勢で臨んでいる。今年四月には、カシュガルの襲撃犯二人を処刑した。
昨年一年だけで「国家の分裂や政権転覆を図った」二百六十八の事件に有罪判決を下した(同自治区高級人民法院)という。
過酷な取り締まりはウイグル族の漢民族に対する民族的反発を強めているようだ。
昨年八月、同自治区クチャでウイグル族の武装グループが公安施設などを手製爆弾で襲い、十二人が死亡した事件では十五歳の少女まで襲撃に加わった。(つづく)