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★首相、サミット“花道”が現実味 得意の外交も期待薄
麻生太郎首相は6日夜、イタリア中部ラクイラでの主要国(G8)首脳会議(サミット)に向けて出発する。
内閣支持率低迷で、8月にも行われる次期衆院選を勝ち抜くのは至難の業。
それ以前にも、12日に投開票される東京都議選の結果次第では「麻生降ろし」が本格化しかねず、
サミット出席が最後の晴れ舞台となる「サミット花道論」が現実味を帯び始めている。
首相は8日から10日まで開かれる一連の首脳会議に出席するほか、
9日午前(日本時間同日午後)にロシアのメドベージェフ大統領と会談する日程が固まっている。
外相経験があり、「外交の麻生」との自負もある首相は一連の会議で、日本の経済危機対応や、
温室効果ガス削減の中期目標で2005年比15%減などの地球温暖化対策をアピールすることで議論をリードし、
政権浮揚につなげたい考えだ。
ただ、経済や環境など地球規模の課題では、存在感を増す中国、インドなど新興国の協力が不可欠で、
G8の思い通りには解決の道筋が描けないのが現実。
9日の日ロ首脳会談でも、北方領土問題の進展は望み薄。北方領土を「わが国固有の領土」と規定する
改正北方領土問題解決促進特別措置法が3日成立したことに、ロシア側は反発を強めており、
首脳会議や各国首脳との個別会談で、政権浮揚につながる外交成果が得られる見通しは立っていない。
キリスト教徒でもある麻生首相は7日、ローマ法王ベネディクト16世に謁見するのに続き、
議長国イタリアのベルルスコーニ首相と会談する日程は決まっているが、
政権弱体化が影響してか、ほかの2国間会談は確定していない。
首相は都議選投開票前日の11日に帰国する予定。
中日新聞 URLリンク(www.chunichi.co.jp)