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日教組の定期大会が6日、東京都内で開幕した。中村譲委員長はあいさつで、不況の深刻化で進学を断念する高校生が
出ている日本の現状を「世界第2位の経済大国はアメリカに次ぐ格差と貧困の大国」と指摘。「子どもは就学と、希望の
見えない将来への不安を抱いている」と述べ、高校生への経済的支援の強化を求めた。
昨年9月、麻生内閣発足直後に当時の中山成彬国土交通相が日教組を「日本の教育の『がん』」と批判して引責辞任した
ことには「ネットを通じた喝采はファシズムの危険を感じる」と述べた。
日教組が支援する民主党の鳩山由紀夫代表はあいさつで「政権交代を成し遂げ、小中学校のように高校の教育費も無償化
したい」と述べた。
大会では経済的な理由で進学を断念する高校生へのカンパを呼びかけた「子どもたちに夢をあきらめさせない」と訴える緊急
アピールを出した。大会は3日間で「子どもの貧困・教育格差」の解消に焦点を当てた2009~10年度の運動方針案を論議。
給付制の奨学金制度の創設など保護者の教育費負担軽減を求める。最終日の8日に大会宣言を採択する。
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