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★「助けて」叫ぶ女性 猛炎一気 火だるま…パチンコ店放火
・満員の客であふれた日曜日のパチンコ店が突然、猛火と黒煙に包まれた。５日、４人が死亡、
１９人が負傷する惨事となった大阪市此花区のパチンコ店放火事件。明かりの消えたホールで、
客たちが狭い通路を逃げまどい、火だるまになって次々に飛び出した。「熱い」「助けてくれ」。
悲鳴を上げる負傷者らに、居合わせた人たちが水をかけて救助した。ガソリンのような液体を
バケツでまき、火を付けたとみられる男は逃走、すすだらけになって逃げ出した人たちは、
「なぜこんなことに」と声を震わせた。
会社員の夫（４７）と一緒に午後４時過ぎ、火災があったパチンコ店「ｃｒｏｓｓニコニコ」に入った
大阪市此花区の主婦（５０）は約１０分後、油のにおいと黒煙が迫ってきたのに気づいた。
「火事や！」
叫び声が店内に響いた。主婦は携帯電話をつかんで立ち上がった。上から炎の塊がポタポタと
落ちてきていた。床に落ちた炎を避けながら、外に飛び出した。路上では、服に火がついた２人が
火を消そうと、地面を転げ回っていた。
別の男性客（３６）は、出入り口近くにいた女性客が「助けて」と叫んで出入り口に向かって走り出し、
途中で床に倒れて、服と靴が燃え、炎が上がるのを見た。「従業員と一緒に必死で、手ではたいて
火を消した。その際、女性客の傍らにあった水色のバケツの内側から火が上がっているのが見えた。
それほど激しい燃え方ではなかった」と興奮気味に話した。
店内では電灯がパチパチと音を立て、切れた。同区の会社員阿部正宣さん（４０）は、焦げたにおいと
熱さを感じた直後、煙に包まれた。「逃げる客が出入り口に殺到し、床に転がったパチンコ玉で
転倒する人もいた」という。
パチンコ店が入ったビルの５階にあるマンションモデルルームにいた、近くの会社員松江美苗さん
（４７）は「窓の外に真っ黒い煙が見え、階段で逃げた。外に出ると、髪の毛がチリチリに焼け、
すすで真っ黒になった人が次々に逃げ出していた」と驚いていた。（抜粋）
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