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大雨の後、時折、市街地の河川で見つかる「オオサンショウウオ」。国の特別天然記念物
だけに、発見者や警察官らが丁重に保護し、もとのすみかの上流部に戻すことが多い。
だが、ちょっと待って。それは生態系を乱すおそれのある、よく似た外来種かもしれない。
6月30日早朝。京都市北区の賀茂川沿いで「路上にオオサンショウウオがいる」と
110番通報があった。体長約1メートル、重さ約9キロ。京都府警の北署員が「天然記念物が
車にひかれてはいけない」と2人がかりで保護し、約5時間後、数キロ上流で放した。
特別天然記念物に指定されている固有種ならば、環境省の分類では絶滅危惧(きぐ)2類で、
京都府でも絶滅危惧種とされている。
ところが、このオオサンショウウオに、固有種でない疑いが出てきた。「目が飛び出ており
固有種でない可能性が高い」。写真を見た京都大学大学院の松井正文教授(動物系統分類学)は
チュウゴクオオサンショウウオとの交雑種だった可能性を指摘する。
実は賀茂川では06年、ペット用などとして持ち込まれた外来種が繁殖しているのが確認されて
いた。松井教授によると、08年9月までに遺伝子を分析した111匹のうち、13%が外来種、
44%が固有種との交雑種だった。特に幼生では71%が交雑種で、固有種が駆逐されつつある
状況が明らかになった。
※続きます。
asahi.com 2009年7月6日7時32分
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▽保護されたオオサンショウウオ。外来種か、固有種との交雑種だった可能性が高い(画像)
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