09/07/05 16:33:20 0
1玉が2円や1円の貸し玉料金で遊べる「低価格パチンコ」が人気を集めている。最近は1玉が
0・5円の「50銭パチンコ」まで登場。中小規模の店が大手系列店との“すみ分け”を模索して
始めたという低価格パチンコ。「少ない額で長く遊べる」「大負けする心配が少なく、安心」と
不景気な時代に新たなファンを開拓している。
風営法では、ギャンブル性を抑えるためパチンコの貸し玉料金は「1玉4円」を上限と規定。全国も
県内も4円が主流。業界関係者によると、低価格パチンコは2006年ごろ東京で登場したという。
大分市奥田のCPセントラルパークが低価格パチンコを導入したのは07年。現在は、358台ある
パチンコ台の約半数が2円、1円の台。今年5月には50銭パチンコを39台開設した。以来、50銭
の台はほぼ満席の状態が続いているという。
50銭パチンコを楽しんでいた大分市の会社員男性(34)は「少額でも長い時間遊べるのが魅力」。
1円パチンコを打っていた同市内の主婦(58)は「以前は4円だったが、最近はもっぱら財布に
優しい1円で遊んでいる」と低価格パチンコを評価する。
力武一郎社長(45)は「集客力や資本力がある大型店と4円の“土俵”で競っても勝てないので、
東京で話題になっていた低価格パチンコを導入した。4円パチンコを好む客は減ったが、新たな客層を
開拓できた」と話す。さらに、「今では県内の約4割の店が低価格パチンコを導入している。今後も
増えそう」とも。
同市宮崎のパーラージェイズ大分店は昨年2月、「1円専門店」に“衣替え”した。永井和彦主任(33)
は「近くに大型店が進出し、すみ分けをしないと生き残れなくなった。近所の人から遊びやすくなったと
いう声も寄せられていて、客数も増加した」と話す。
県遊技業協同組合の金在哲理事長は「貸し玉料金を4円から1円にすれば、売り上げは激減する。低価格化
は店舗にとって“苦肉の策”だ。それでも低価格化を進める店が多いのは、不景気で気楽に親しめる娯楽と
して人気を集めているからだろう」と分析している。
▽大分合同新聞
URLリンク(www.oita-press.co.jp)