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原の女性殺害：容疑の男、「やっていない」と否認－－拘置理由開示公判 ／滋賀
米原市の雑排水槽で先月、女性の遺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された米原市坂口の
会社員、森田繁成容疑者（４０）の拘置理由開示公判が３日、大津地裁であり、河本寿一裁判官
は「（犯行を）疑うに足る相当な理由があり、証拠隠滅や逃亡の恐れがある」と拘置理由を述べ
た。森田容疑者は「私は殺していない。毎日長時間、警察に脅かされたり侮辱されたりして疲れ
切っているが、やっていないものはやっていない」と容疑を強く否認した。
先月１２日、同市伊吹の雑排水槽で長浜市今川町の会社員、小川典子さん（２８）が遺体で見つ
かり、交際相手の森田容疑者が１９日、逮捕された。森田容疑者の乗用車のフロントガラスやル
ームミラーが破損していたほか、助手席から小川さんの血痕が見つかったとされる。
公判で弁護人は血痕の発見場所や凶器発見の有無などを質問したが、河本裁判官は「捜査上の秘
密」として答えなかった。また、弁護人は「２度にわたる家宅捜索に加え、容疑者が逮捕前から
報道機関の取材を受けており、証拠隠滅や逃亡の可能性はない」と主張。森田容疑者は「警察か
ら『人間のくず』『自白しないと罪は重くなる』『警察をなめてるのか』などと言われたり、壁
をけられたりして疲れ切っている」などとする意見書を読み上げた。
弁護人は公判後、取材に対し、森田容疑者が連日の取り調べで尿路結石を起こし救急搬送された
と述べた。また、森田容疑者と小川さんの間にトラブルは一切なく、車は事件前に飛び石などで
破損したと説明。「逮捕後の家宅捜索でも着衣が押収されている。既に衣服の血痕など証拠があ
るなら、取調べで突き付けているはず」と指摘した。【稲生陽】
毎日新聞 2009年7月4日 地方版
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