09/07/03 20:51:05 0
子供の携帯電話使用について、保護者や教育関係者らの賛否両論を紹介しているが、大阪府立高校の
教員が寄せてくれたメールには少し違った見方がつづられていた。
教員が勤務する高校では今年度から、授業中に携帯を使用したら取り上げて放課後に返却するという方針
で指導しているという。教員は、この高校を《学習意欲に欠ける生徒が集まる学校》と明かしたうえで、学校
現場での日々を、《毎日のように摩擦が生じます。「何で渡さんとあかんのじゃ、アホか」などの暴言、壁を
けって暴れる、果ては教師への暴力…》と明かす。そして、教員は《ここまでしても生徒は勉強に打ち込むか
といえばそんなことはなく、私語や居眠りのオンパレードです》とし、《携帯を禁止してどのような意味がある
のだろう》と疑問を投げかけた。
先週の小欄で紹介した携帯電話の使用実態に関する府教育委員会の調査結果についても、この教員は
納得できないようだ。
調査では携帯電話に強く依存している子供ほど学習意欲が低いなどの傾向がうかがえた。橋下徹知事は
「大阪の学力問題はここから入らなければ」とし、「携帯追放宣言」を学力向上策としても位置づける姿勢を
示したが、教員は《「携帯に依存するから学力が低い」のではなく、「主に学力低位層が携帯依存になって
いる」のではないでしょうか》という。
携帯電話を持つことが学習意欲や生活習慣に影響を与えるのか。あるいは、もともと問題があるから携帯に
依存してしまうのか。卵が先かニワトリが先かのようだが、教員は《数年前に在職した学力トップ校では授業
中携帯を触る生徒など存在しませんでした。(学力や生活習慣の問題を)携帯のせいだと判断するのはどう
かと感じます》と本音を明かす。
だからといってこの教員も携帯電話の問題を放っておいていいとは考えていないのだろう。ただ、“携帯以前”
の教育課題を抱える学校には、同様に「追放宣言」をむなしく感じる教員も多いのかもしれない。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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