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★広島の原爆瓦が競売に、被爆者は不快感
・広島原爆で焼けただれた屋根瓦の破片が今月11日、英中部リンカーンで競売に掛けられる。
現地の競売会社「トーマス・モーアー・アンド・サン」が2日、明らかにした。
同社は「極めて珍しい出物で、値段を付けるのは難しい。世界中の第2次大戦記念品収集家や
歴史家の注目を集めるだろう」と話しているが、広島の被爆者には「興味本位の行為で許せない」と
不快感をあらわにする声が出ており、議論を呼びそうだ。
出品者は元英空軍の軍人(81)。香港に駐留していた1952年に広島市へ旅行し、爆心地に近い
西蓮寺を訪問。住職からこの瓦をもらったという。住職の手書きの証明書には「この瓦は原爆の
爆発時に10分の1秒間、6000度の熱を浴び、表面がざらめ状になった。西蓮寺敷地内で
発見された」などと書かれている。
元軍人は「(瓦などは)長年引き出しの中で眠っていたが、私は先が短いと思うし、興味がある人が
いるかもしれない」と出品の動機を語った。
瓦は、広島の爆心地を写した絵はがきなどとともに競売される。
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