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★“3代目”麻生がぶち壊した吉田茂の戦後政治 御厨貴・東京大学教授が、総選挙と「その後」を展望する
― 今度の総選挙では、政権交代が1つの焦点になります。その点について、どのようにお考えでしょうか。
御厨 要するに、政権交代が今回の総選挙のメルクマール(指標)になるかどうかということだよね。
それはどうかと言うと…、まあ、なるんですよ(笑)。
その理由は非常にはっきりしています。安倍政権の時に、衆参のねじれ現象が生じました。
そのねじれを解消するには、衆院を解散して民意を問うほかになかった。
●「解散圧力がトラウマになって1年が過ぎた政権」
― 確かに、選挙の顔として党総裁に選ばれたわけですからね。
御厨 にもかかわらず、麻生さんという人は解散せずにあがき続けた。(中略)
結局、麻生さんは解散をせずに1年間あがいたけれども、実際にしたことは補正予算のバラマキぐらい。
麻生政権は何だったのかと言えば、「解散圧力がトラウマになって1年が過ぎた政権」ということになりますね。
●“3代目”が破壊した55年体制
麻生政権の“政治の射程距離”は9月の衆議院の任期満了までしかなかったわけですよ。
そこまでやれば十分と思っていた。従って、その後の発想など何もない。
今回の補正予算なんて、2年後、3年後のことなど何も考えていないじゃない。
それどころか、この10月以降のことも考えていないでしょう。
吉田茂・元首相は「戦後55年体制」の前の総理ではあるけれども、55年体制につながる仕組みを作った。
そう考えると、吉田元首相が作った戦後体制を最終的に崩壊させる役割が麻生政権だったということになりますね。
「3代目」というのはやっぱりそんなものなのかな。
― 政権交代が実現すれば、鳩山一郎・元首相の孫の鳩山由紀夫・民主党代表が
次の日本を作ることになりますが…。
御厨 それは面白いよね。日本の政治って不思議だよな。因縁ですわな、こんなのは。 (つづく)
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