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英国で、年金暮らしの70代男性宅にナイフを手に押し入った強盗が、
家主の男性から散々に殴られて負傷するという事件があった。新聞各紙が1日報じた。
事件は前年8月、オックスフォード(Oxford)近郊のボトリー(Botley)村で起きた。
オールナイトのパーティーに参加して酒に酔っていたグレゴリー・マッカリアム
(Gregory McCalium)被告は、近所で騒いで住民ともめた後、
フランク・コーティ(Frank Corti)さん(72)宅に押し入り、夫妻にナイフを突きつけた。
ところが、家主のコーティさんは元軍人で、
学生時代にボクシング・フェザー級のチャンピオンになったという
輝かしい経歴の持ち主だったのだ。
コーティさんはタイムズ(Times)紙に対し、事件を次のように回想した。
「(ナイフを)見たとき、やるかやられるかの問題だと思ったんだ。
幸いなことに、奇襲の利はわたしのほうにあった。
それで、ポジションを取って右手を繰り出したというわけさ」。
こうして、犯人は目の周りに黒いあざを作り、くちびるは切れて出血する羽目になった。
前月29日、オックスフォードの刑事法院はマッカリアム被告に対し、
禁固4年6月の判決を下した。
メディア各紙は、数々のボクシングのトロフィーを前にしたコーティさんの写真を、
次のような談話とともに掲載した。
「彼がナイフを投げつけてきた時は怖かったけれど、同じ状況になったら、
誰もが同じことをするんじゃないかな。
だって、自分のものも守れないでどうするんだい?」
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