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世界中に日本の恥をさらした財務大臣のローマG7酩酊会見から4カ月。中川昭一前
財務相にワインをついで“ゴックン”させた玉木林太郎国際局長(55)が財務官に昇
格する。
この人事、財務省内では“政権交代シフト”ともっぱらだ。官界事情に詳しいジャー
ナリストの横田由美子氏が言う。
「財務省の面々は、秋までの政権交代を織り込んでいます。そうなると、だれを人身御
供にするかという問題が浮上する。民主党は、政権交代すれば各省庁の局長級以上に辞
表を提出させる、と言っています。自分たちの政策に賛成か反対か、踏み絵を踏ませた
上でポストを与えるというわけです。たとえ相手がイエスと言っても、変革のアピール
に大物幹部の首を切るのは間違いない。“玉木財務官”は、そのときのための首切り要
員。人事介入を最小限に食い止めるための防波堤とみられています」
玉木は中川昭一と麻布高校で同級だった。問題のG7にも同行し、会見直前の女性記
者同伴の飲食にも参加していた。国会では「大臣がワインを注文した」「会見直前まで
大臣は正常だった」と責任逃れに終始したが、「玉木が大臣のグラスにワインをついで
いた」といった目撃証言が噴出し、「玉木も同罪」とたたかれた。
ローマ出張には6000万円の税金が使われている。普通なら干されても当然だし、
順当な出世はおかしいと思ったら、案の定、ウラがあったのだ。
「玉木さんは民主党から目の敵にされています。中川飲酒問題をノラリクラリと答弁し
て民主党を怒らせ、参院財政金融委員会と党財務金融部門会議への出入り禁止も通告さ
れた。もともと民主政権になればイの一番に切られる運命でした。その前に、たとえ1
カ月でも財務官をやれば、退官後は元国際局長でなく元財務官の肩書が使える。本人も
納得しているでしょう」(霞が関事情通)
財務官は、国税庁長官と並ぶ次官級ポストだ。その首をハネれば、マスコミは大騒ぎ
し、政権交代の成果を大宣伝してくれる。民主党にとっても、「玉木財務官」は悪い話
ではない。
政権交代に向けた財務省の姑息な組織防衛。末期的な自民党よりはるかにシタタカ
だ。
(日刊ゲンダイ2009年6月29日掲載)
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