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●中曽根外務大臣会見要旨《平成21年6月30日(火曜日)9時52分~ 於:院内大臣室前》
○「核持ち込み密約」
【問】米国軍の核持ち込みの関連で、元事務次官がかつて(核の)持ち込みの事前協議を必要としない
密約があったと、ペーパーもあったという発言をしていることについてのその受け止めをお願いします。
【大臣】報道があったことは知っておりますが、政府が従来から申し上げています通り、
ご指摘のような密約は存在していません。これは歴代の総理大臣及び外務大臣がこのような
密約の存在というものは明確に否定している訳です。
【問】この関係で政府高官関係者が、文書は無いことになっているということで表向きには無い
というような趣旨の発言をしたのですが、こういった発言については。
【大臣】政府高官がどなたか分かりませんが、そのような発言をされたということを私は承知しておりません。
今回が初めてです。
【問】核持ち込みの密約の発言について、なぜこういう時期にこのような発言が出てきたのか、ご回答を。
【大臣】それは私自身が承知する立場ではありません。
【問】元次官は中曽根内閣時代の外務大臣にもこのようなことをお伝えしたというふうに
述べてらっしゃるんですけれども、どうでしょうか。
【大臣】何時代か私の知るところではありませんけれども、密約は存在しないということです。
これは従来から政府が申し上げている通りです。
【問】密約関係ですが、米国の公文書で存在を示す文書が出てきて、更に歴代の外務省幹部が
OBになった時に撤回し、それを現役の外務省幹部が否定するということが続いているんですが、
これによって日本外交の信頼性と言葉の重みが失われているんではないかと思われますが、
その点の受け止めをどうお考えでしょうか。
【大臣】一つはそのような文書がない訳ですから、その点からも密約というものはありません。
もう一つは、日米安保条約上、米軍による核持ち込みというのは、所謂国家間協議、事前協議の
対象になっています。今迄、米国側から核持ち込みについての事前協議の話はありません。
いずれにせよ今まで、全く密約はなかったということは疑いようのないところです。
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