09/06/29 15:21:48 5FBOn/eq0
>>98
日本円で稼いだカネを本国にそのまま持ち帰るのは難しいのでは?
持ち帰って中国で使うためには円売り元買いしないといけないが、これは元高に作用する。
中国はなぜだかわからないが所得再分配を嫌う。
中国が日本と決定的に違うのは所得再分配を行わないところにある。
昔の日本は富める者から貧しき者まで
税引後の所得の伸び幅が、ほぼ横一線になるような所得再分配がなされていた。
(正確には富者より貧者のほうがやや、税引後の所得の伸び幅は大きかった)
これなら全体での消費性向が極大化するので内需拡大につながる。失業率も低くなる。
昭和40年代までは経常収支は中長期に見るとほぼトントンと言ってよかった。
ところが中国は所得再分配がまったくといっていいほど行われない。
国内の消費性向はあまり成長しない。
だから通貨安政策+低賃金政策で外需メインの経済成長が採られてきた。
(経常黒字+消費過少だから、貯蓄率がやたら高くなるのは必然といえる)
これまでは賃金の安売りで失業率を低く抑えてきたけど
所得再分配で内需拡大ができなきゃ失業問題が大きくなってゆく。
いまは政府貯蓄を取り崩して公共事業や補助金でむりにがんばってるわけだけれども、
全体の消費を押し上げないと根本的な解決にはつながらない。
おそらく中国はエゴイズムが強すぎて所得再分配がやれないのだろう。
また国家の図体が大きすぎるから単純な比較生産費説で動くことはむずかしい、
つまりエネルギー資源や食糧の自給率の制約にぶつかる可能性がある。
そんな国の政府が日本企業の買い漁りに走る動機付けが俺にはちっとも理解できない。
国内での再分配なき、所得収支による元高は、中国の内需を苦しめるだろう。
もしかして自己満足でやってんのか?ツァオ、シャオリーベンシャービーとか言って。