09/06/28 22:08:22 TB4mnMY00
漫画家の悲鳴 | 雁屋哲の美味しんぼ日記から抜粋
首相の頭は、完全に、セメント化している。
さらに、あきれるのはアニメの殿堂というか、漫画の殿堂を造るために117億円使うと言う。
私は、漫画の世界で30年以上生きて来た。
その私が言うのだ。そんな物は作らないでくれ。
大げさな言い方かも知れないが、私達漫画家は、この世界みんなに楽しんで貰いたいと思って漫画を作っている。
そんな私達に殿堂なんて絶対にいらない。
そんなお金があったら、医療とか、高齢者福祉のために使って貰いたい。
本当に、日本のアニメや、漫画を、日本にとって大事な文化産業として考えるなら、そんな建物なんかは必要ない。
漫画家のアシスタント、アニメの制作現場で働く若い人達に、その資金を回して貰いたい。
そうすることでこそ、本当に、漫画やアニメが日本の大事な文化産業となるだろう。
アニメの殿堂なんて建物だけ作ると、儲かるのは、その建物を造るゼネコン、そして、その殿堂を運営するために必要な官僚たち。
結局、そんな、アニメの殿堂なんて物は、ゼネコンと官僚たちに新しい仕事を与えるだけのもので、現実の、漫画やアニメの制作に携わる若者たちにはなんの意味も、助けにもならない物だ。
と言うことは、漫画、アニメを、日本初の文化として輸出しようという趣旨と大きく外れる物だ。
そんな殿堂を造ったら、117億円では済まない。
その管理維持費、その管理に携わる官僚の給料。
そんな物で、馬鹿馬鹿しい金が出て行く。
まさに、官僚のための政策でしかない。
アニメ・漫画産業の首を絞める政策でしかない。
URLリンク(kariyatetsu.com)