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日本政府が、家畜の伝染病である豚コレラの発生で2004年11月に停止した
韓国・済州島産の豚肉の輸入再開に向けて、最終段階の検討作業に入ったことが
27日、明らかになった。
韓国政府から防疫体制や感染予防策について事情を聞いた上で5月には現地調査も実施した。
それらを踏まえて農水省は、食料・農業・農村政策審議会の牛豚等疾病小委員会を
7月にも開き、専門家の観点から安全性を検証する。
輸入再開は年内をめどに実現する見通しだ。
日韓両国の経済関係は、EPA(経済連携協定)締結交渉が04年11月を最後に中断し、
韓国の対日貿易赤字削減も進まないなど、こう着局面にある。
こうした中で豚肉の輸入が再開されれば、関係好転の糸口になると期待される。
韓国政府は05年、豚コレラの予防策を取った上で輸入再開を要請。
両国間の調整作業は昨年末以降、本格化した。
ただ、済州島を除く地域は、日本が輸入を認める条件を満たさないため対象外となる。
豚コレラは発熱や下痢などの症状を伴い、急性の場合の死亡率は100%近い。
人には感染しないが、日本政府は発生国・地域からの肉類の輸入を禁じている。
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