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★電磁波で加速装置暴走＝湘南モノレールのオーバーラン－運輸安全委
・湘南モノレールで昨年2月、神奈川県鎌倉市の西鎌倉駅に停車しようとした大船発湘南江の島
行き下り電車（3両編成）がオーバーランし、同駅に入ろうとしていた上り電車と正面衝突しそうに
なるトラブルがあり、運輸安全委員会は26日、加速装置の電源部分から発生したノイズと呼ばれる
電磁波の影響で同装置が暴走し、ブレーキをかけても止まらない状態になったことが原因とする
調査報告書を公表した。
同モノレールはアース方法が特殊だったことなど、いくつかの要因が重なったため暴走したと
みられるが、この加速装置はほかの鉄道でも広く使用されている。同委員会は、ノイズ発生で
装置の暴走が起こり得ることを各鉄道事業者に周知させるとともに、ブレーキが利かなくなった
際は電気の流れを止めて停止させるなどの方法を運転士に徹底させるよう、国土交通省に求める
「意見」を付けた。
報告書によると、トラブルは同月24日午前9時55分ごろ発生。下り電車の運転士は同駅手前で
ブレーキをかけたが利かず、駅を通過。先は単線となっており、上り電車が近くまで来ていたが、
下り電車に気付いてブレーキをかけたほか、下り電車がポイントに衝突して止まったことで衝突は
免れた。停止した際の双方の距離は約19メートルだった。
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