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◆ 前川事件再審請求で新証拠
２３年前、福井市で女子中学生が殺害された事件、犯人とされた元受刑者の男性が、
えん罪を訴えた再審請求で、弁護団が２４日、名古屋高裁金沢支部に新たな証拠を
示しました。
この事件は、１９８６年に福井市豊岡のアパートで、当時、中学３年生の女子生徒が
顔や首を包丁で刺されるなどして殺害されたものです。
当時２０歳だった前川彰司さんが殺人の疑いで逮捕され、一審で無罪、
その後、二審、最高裁で有罪が確定し服役しましたが、えん罪を訴えて、
２００４年に再審請求を行いました。
前川さんの弁護団は２４日、判決確定後に検察側から開示された現場の写真などをもとに、
法医学者が鑑定した意見書など、新たな証拠１７点を名古屋高裁金沢支部に説明しました。
新たな証拠では、目撃証言と犯行状況が一致せず、恨みによる犯行を伺わせることや、
被害者の刺し傷の一つが現場にあった刃物と一致しないとしています。
弁護団は「物証が一切ない事件」とえん罪を訴え、今後も現場に残されていたメモや、
遺体にかけられていたフトンカバーなどの開示を検察側に求めていくことにしています。
北陸放送
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