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・京都教育大の男子学生による女子学生(当時19)への集団準強姦事件で京都地検は22日、被害者との
示談が成立したことから逮捕した6人を処分保留で釈放した。全員が不起訴処分になるとみられるが
同大学ではいまだに被害者をネットなどで中傷する学生がおり、混乱は続いている。
示談とは、学生らが自らの犯した過ちを認めたということに他ならない。釈放はされたものの、国立の
教員養成大学に通う学生としての社会的責任が消えたわけではない。
元中学教諭で教育評論家の尾木直樹・法大教授は「不起訴は確実。しかも、“教育的配慮”から
6人に無期停学以上の処分が下る可能性は少ない。いずれ教壇に立つ可能性も高い」と推測しつつ
「彼らが教育者になれる可能性は1%も残すべきではない。退学以外の処分はあり得ない」と断じる。
「教育大学の存在意義は、一般の大学と比べものにならないくらい大きく誇り高い。居酒屋で酒に酔った
女子学生と複数性行為をして平気な人間が、教育大を卒業すること自体あってはならないこと。たとえ
被害者が刑罰を望まなくとも、退学以外あり得ない。京教大の名誉回復も、それ以外に道はありません」
同大の学生らによる被害者中傷も後を絶たない。22日にも、加害者と同じアメフト部に
所属している4回生男子とみられる人物が、≪真相を知っています≫≪女性と男性達はとても仲が良く、
よく可愛がられていました。そんな先輩達の人生を個人の都合で狂わせてしまい、1番困って
いるのは女性≫などと、携帯の会員制日記サイトに書き込んでいたことが発覚している。
尾木氏は「事実はどうであれ、性犯罪にかかわる問題をネットに書き込む感性の持ち主が、正しい
教育者になれるとは思えない。毅然とした態度を示さない限り、大学と学生に未来はないでしょう」と切り捨てる。
今回の書き込み発覚について、小林宣之・同大企画広報課長は「加害学生の保釈と書き込みは
別の問題。指摘の学生と確認され次第、先に処分・指導した学生同様、厳重に対処する」と語っているが、
京教大に対する世間の不信感は当分収まりそうにない。(一部略)
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