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★土浦9人殺傷、金川被告と面会の精神医学者「責任能力問題ない」
・茨城県土浦市のJR常磐線荒川沖駅などで9人が殺傷された通り魔事件で、刑事責任能力が争点と
なっている金川真大被告(25)に、精神科医で約1000例に上る犯罪者の精神鑑定を手がけている
影山任佐(かげやまじんすけ)・東工大教授(61)が面会した。
影山教授は面会後の取材に「(責任能力がないとされることが多い)統合失調症にみられる対人接触の
ぎこちなさはなく、少なくとも心神喪失は問題にならないだろう」と責任能力に大きな問題はないとする
見方を示した。
影山教授は犯罪精神医学の専門家。検察や裁判所の依頼で、多くの犯罪者の精神鑑定を手がけてきた。
今月上旬、約20分間面会し、金川被告の言動や読売新聞の面会記録、公判メモを基に分析した。
金川被告は起訴前の精神鑑定で、責任能力に問題ないとされることが多い「人格障害」とされ、自分は
特別な扱いを受けるべき存在と思いこむ「自己愛性人格障害」と診断された。
影山教授は「社会的な接触を避ける傾向が強く、自己愛性だけでなく、(現実逃避的な)回避性人格障害の
傾向もあるように感じる。卒業を拒否しようとしたり、就職するのを避けた高校時代から、自分の無力感を
認めないようにするために、回避性人格障害が表れたのではないか」と分析。
「思いこむと抜け出せない、極端な思考は先天的な感じもし、軽い広汎性発達障害の可能性も否定
しきれない」と新しい見方を示した。治療や更生の可能性は「精神病のように薬で症状が治るわけではなく、
矯正しようとしても難しく、時間がかかる」としている。
金川被告の思考については「考え方がオールオアナッシングで、中間がない。理解できないことはないが、
なぜそういうとらえ方になるのかは疑問が多い。物事のとらえ方のズレが大きく、普通の人には赤に見える
色が緑に見えている感じだ」と話し、「(自殺目的で犯罪を犯す)間接自殺型だが、自殺する切迫感はない
ように感じた。ゲームの世界で万能感を持ち、現実との折り合いがつかないのは現代の若者の特徴が
出ている」とした。(>>2-10につづく)
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