09/06/20 04:46:29 YpCMj6bi0
ようかん
もう十五年ぐらい前の話。早稲田の教育学部に岡村っていう教授がいて、
「道徳教育がどーたら」という、教職をとっている者には必修の課目を教えておられました。
その中で、生活保護をうけていて、本当に貧しかった母子家庭の話が出ました。
その母親は、家庭訪問の日、先生が来るから、というので、
自分の食事を削って羊羹をおやつに買って
おいたそうなんです。ところが、その先生は家庭訪問の間にその羊羹を食べなかった。
そのまま帰ろうとしたので、母親がその羊羹を包んで、
「是非お持ち帰りください」と渡したらしいんですよ。教師はそれを受け取ったのですが、
家を出て数メートル行った所のごみ箱にあっさりとそれを捨てた
そうです。
その羊羹を後で母子が見つけて、はらはら涙を流した・・・っていう話だったんですが、
岡村教授の結論は「こういう人間は教師になる資格はない」ということでした。
いやー、その話、うちも激貧だったもので、本当に胸に響いたんですよ。
大きな階段教室だったんですが、泣けて泣けて仕方なくて、途中で退室しなければならなくなってしまいました。
岡村先生、どうしておられるんでしょう。結局私も教師になりました。
うちは家庭訪問なんてありませんが、あの先生のお話、今でもしっかり覚えています。
泣き出しちゃって本当に申し訳ありませんでした。