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(>>1の続き)
携帯サイトとの相乗効果を狙う
テレビCMなどの広告費を削って利益を出した例としては、ほかにアサヒビールがあ
る。2009年2月5日発表の08年12月期決算では、売り上げは減ったものの、広告費削減効
果で、最終利益が8年連続で過去最高を更新している。不況が続く中で、今後もCMを抑
制していく企業が出そうだ。
ただ、CMを減らすだけでは、PR不足の方が大きく出て、利益を出せなくなる可能性が
ある。そこで、CMの割合を減らした分、他媒体での広告を増やして、利益を確保してい
る企業もある。例えば、「モスバーガー」チェーン店を展開しているモスフードサービ
スだ。
同社では、社長が08年11月10日の9月中間決算発表で、全国規模のテレビCMを徐々に
減らしていくことを明らかにした。そして、広報担当者によると、広告費の総額は変え
ずに、減らしたCMの分を、携帯電話サイトや店頭での販促キャンペーンに充てている。
こうした効果もあって、09年3月期の営業利益が前期より倍増の14億円にも達した。
「メール会員制など、マンツーマンに近い販促策を取っています。この囲い込み強
化の効果も上がっており、売り上げがよくなってきています。CMには、全国一斉にお知
らせできる効果があり、止めていく方向ではありません。CMばかりでなく、携帯などと
の連動が大事だということです。例えば、CMで新商品を知って、メールのクーポンを使
ったりすれば、相乗効果が得られるわけです」
(以上)