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顔面部の知覚を中枢神経に伝える三叉(さんさ)神経にボツリヌス菌の毒素を投与すると、
三叉神経痛を和らげる可能性があることを岡山大大学院の松香芳三准教授
(インプラント再生補綴学)らがラット実験で確認した。
同毒素はモルヒネなどに比べ安価に製造できるなどの利点があり、
がんの痛み緩和の新たな選択肢として実用化が期待される。
ボツリヌス菌毒素は、同大大学院の小熊恵二教授(病原細菌学)が神経毒素と
無毒タンパク質の複合体から神経毒素だけを分離・精製したものを使った。
松香准教授らは、ラットの末梢(まっしょう)神経を絹糸で縛って三叉神経痛を人為的に発生させ、毒素を注射。
顔に刺激を与えて装置で痛みの程度を計測したところ、毒素を注射しなかったマウスに比べて
約2分の1に抑えられ、効果は約2週間続いた。
さらに三叉神経節細胞を調べると、痛みを伝える神経伝達物質の量は
毒素を注射しなかったラットの3分の1程度になっていた。
【詳しくは山陽新聞紙面をご覧ください。】
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