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★厚労省局長逮捕 「口利き」はあったのか
障害者団体向けの郵便制度の悪用事件は、ついに現職の厚生労働省局長が逮捕され
る事態となった。背景には、政治家の口利きがあった、との証言もある。全容解明が
急がれる。
虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで逮捕されたのは、雇用均等・児童家庭局長の
村木厚子容疑者(53)。優秀で人柄への評価も高かった、という。厚労省内では「女性
キャリアのエース格」と呼ばれていたほどだ。
障害保健福祉部企画課長だった2004年6月、部下の係長らと共謀し、障害者団体と
しての実体がない「凜(りん)の会」(現・白山会)を正規の団体と認める偽の証明書を
作って、当時の日本郵政公社に提出した疑いが持たれている。
この証明書がなければ、凜の会は郵便料金が大幅に安くなる「低料第3種郵便物制度」
は使えなかった。今回の偽造で、分かっているだけで30億円を超す料金を不正に免れ
させる犯罪につながった。
今のところ、容疑を否認しているようだ。しかし、係長は「偽造した証明書を渡した」、凜の
会の設立者は「証明書を直接受け取った」などと供述しているという。大阪地検特捜部は
村木容疑者が偽造を指示し、係長が実行したとみている。
不可解な点もある。そもそも、なぜ偽造しなければならなかったのか。局長側にどんな
メリットがあるのかもよく分からない。
その点で気になるのは、政治家がかかわっていたとの指摘である。当時の上司だった
部長が、特捜部の調べに「04年2月ごろ、国会議員から電話で証明書発行を頼まれた」
と話している。「政治案件」と位置付けられれば、必要な調査もせずに物事を進める体質
があったのだろうか。
村木容疑者は当時、障害者自立支援法案の準備に追われていたという。多くの反対も
予想されていた法案に賛成してもらうため、国会議員からの求めには、積極的に応じ
ざるを得ない事情があったのかもしれない。(>>2-5に続く)
中国新聞:URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)