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★「麻生首相よ、日本のために西川社長をクビにしなさい」
大詰めを迎えている日本郵政・西川善文社長の進退問題。麻生首相は11日、早期決
着を示唆したが、昨今の報道はどうも論点がズレている。政府が民間企業の人事に介入
することの是非が問われているのではない。平沼赳夫元経産相が斬る西川問題の本質― ―。
●裏に米国の大掛かりなシナリオ
西川問題がここまでこじれた理由について、さまざまな解説がなされている。
「ここで辞めたら、政府の人事介入を認める前例を残すことになる。だから、西川さん
は辞めないんだ」
「鳩山大臣が首切りに突っ走っているのは、政治的パフォーマンスだ。次期総裁選への
布石である」
(中略)
実際、ここまで問題がこじれているのに、なお、地位にしがみついている西川氏は異様だ。
「西川さんは国民のお金で2400億円もの建築費をかけたかんぽの宿を109億円で
売ろうとした。それも一括。どう強弁しても説明が出来ない取引だし、常識的にはあり
えない話です。鳩山大臣だけでなく国民も疑いの目で西川社長を見ている。郵政には不
正DMの問題もある。前任者の不祥事であっても、現在のトップが責任を取るのは当た
り前。ふつうの感覚では辞めるはずです」
それなのに、辞めないのは米国を含めた大きな力が働いているとみるべきなのだ。
「麻生首相と私は仲がいいから、彼が迷うのもわかる。しかし、ここは敢然と西川氏を
切るべきだと思います。経済学者の中谷巌氏も小泉改革を支持した誤りを認めました。
8兆円も国費を投入した長銀を外資に10億円で売ったのが小泉改革です。誰が見て
も、誤りは明らかなのです。だとしたら、決断し、大ナタを振るった方がいい。麻生首
相も、西川問題の本質、真相はよくお分かりのはずですよ」
さもないと、国を売り続けることになる。
(日刊ゲンダイ2009年6月12日掲載)
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